マルチエアコンの導入が難しい2点の理由
2016/11/09
室外機1台で複数台のエアコンを運転できるマルチエアコン。実際に取付工事をするとなると、工事面で2点ポイントがある。
- ひとつは、室外機直結式で電源がとれるか。
- もうひとつは、配管の経路が確保できるかである。
簡単にまとめてみたので、マルチエアコンの導入を考えているなら参考にして欲しい。
1.電源は室外機に直結する
様々なタイプのエアコンがあるが、電源の取り方は2つに分かれる。室内コンセント式と室外機直結式だ。マルチエアコンにはこの室外機直結式が採用されている。
まず、一般的なセパレートタイプは室内機の近くにエアコンの専用コンセントがあり、電気はそこから供給している。エアコンが近くにあるなら見てみよう。室内機のすぐ近くにコンセントがあるはずだ。これを室内コンセント式という。
しかし、マルチエアコンの場合は、室内側のコンセントは使用できない。電源は、室外機の方に電線を直接に結びつけるタイプとなる。これを室外機直結式という。
では、実際に室外機直結式の工事を行うとなるとどうすればいいのか。
まず分電盤のブレーカーに空きがあるかどうかだ。分電盤のブレーカーに使ってないものがあれば、そこから室外機を設置する場所まで、専用配線を引き電源が確保できる。
2.配管の経路が確保できるか
マルチエアコンには、1台の室外機で2台、3台、4台と運転できるものがある。配管は通常のセパレートタイプと同じで、それぞれの室内機から室外機に接続しなければならい。その場合の配管の経路が確保できるかどうか確認しておく必要がある。
隣接している2部屋にマルチエアコンを取り付ける場合は、それほど配管の経路は気にする必要はない。おそらく配管の長さも短く、問題なく配管を設置できるだろう。
しかし、3部屋、4部屋ある場合は話は別だ。室外機の置き場所によっては、配管が長くなり見た目も配管だらけになってしまう。さらに、各階のものとなると家のひさしや雨どいなどがあるため、配管が上手く設置できないこともある。
事前の見積もりが大事
実際にマルチエアコンの導入をお考えであるなら、事前にエアコン設置業者に自宅に見積もりに来てもらおう。そうすれば、工事ができるかどうか、工事代がどれくらい掛かるのかがわかる。